白緑蝶"vacances【続2】

「いえっ、言葉は得意だけど
 この国の事は何も知らない」

「ど素人って訳?」

「ええ、そうね・・・」

「・・・・・・」

ソラが私の手を強く握り締める

「タマラ、ずっと
 こっちで暮らすのか?」

タマラさんに声をかけたのは
テオさん。

「ええ、向こうに戻るつもりは
 ないわ」

「叔父さん、怒っただろう?」

「ええ、だから
 家を出てきたの」

「おまえ、あの家 
 出てきたのか?」

ソラの問いかけに答えるタマラ
さん。

「ええ、そうだけど・・・」

「ふうん」

「ソラ?」

ソラは私に、にっこり微笑んで
くれた。その微笑みは、私の
曇った嫌な気持ちを吹き飛ばす

そう、この時のソラは、もう
感づいていた。

タマラさんの本当の気持ちに。