白緑蝶"vacances【続2】

思い出すと腹が立つその気持ち
を私は抑えるのに必死だった。

彼女を見て微笑むことは
もちろん会話なんて絶対に
できない。

何を話すの?

私は、彼女が嫌い・・・

『隣には彼女、タマラが眠って
 居て、俺達は着衣を何も身に
 つけていなかった・・』

何もなかったと分かっていても
同じベッドで一夜を過ごした
事実・・・

私の中で終わったと思っていた
問題は、まだ終わってないの?

ソラを利用しようとした彼女の
顔をその姿を私は見ていたくな
い。

余計なことを言ってしまいそう
で、私は口を固く閉じた。

真澄と百枝の式を、楽しい時を
絶対に壊しちゃいけない。

「こっちに住んでるのか?」

「ええ
 
 カツキがそうしようって
 言い出して・・・」

それは、ソラが香月さんに以前
そう告げたから。

「こっちの暮らしには、どう
 慣れたか?」