白緑蝶"vacances【続2】

「何言ってるの
 自分で決めたんでしょう?」

私の言葉に、今度はお姉ちゃん
頭を左右に降ってみせた。

「ドレスを決めたのは
 ヤマトとマスミさん」

百枝は隠れるわけないのに両手
で足元を何度も摩ってみたり
今さら、どうにもならないこと
をぶつくさと言ってみたり。

ドレスを選んだ、ヤマトが
どうしようって顔してる。

とりあえず、この場の空気を
変えなくちゃだわ。

「あ~、だからなんだね?
 
 いつもと雰囲気が違って
 ふんわりと柔らかで優しい
 感じなのは

 うん、やっぱり、モモのこと
 いつも近くで見てる二人だけ
 あって、モモに似合うドレス
 をバッチリ選べちゃうあたり
 愛だねぇ?

 ねっ、サキ?」

「うんうん、愛、愛」

お姉ちゃんも頷いてみせた。

「そう?」

「うん

 とっても似合ってる」

「ママ、きれいだよ」

ヤマトの褒め言葉に、百枝の顔
がニッコリと微笑んだ。

「ヤマト、おいで
 ギュ~させて」

「今はイヤだよ、はずかしい」