白緑蝶"vacances【続2】

「そう、じゃあ
 今夜は、デートね」

「まあね・・・」

咲は、頬を赤く染まる。

「ソラは、ユラちゃんも
 いないけど・・・」

辺りを見渡す、瀬名さんに
私はベビーバギーを止めて
黒猫を抱き上げながら答え
るの。

「ソラは今、そこのパーキング
 に駐車しに行って、ゆらは
 着くなり、カッちゃんのお店
 に直行」

「そうなんだ

 ソラのやつ、車で来たって
 事は、祝い事なのに飲まな
 いつもりなの」

「うん、曲作りがまだ少し
 あるから、飲めないって
 言ってたけど
 
 でも飲んじゃうんじゃない
 かなぁ

 帰ろうと思えば家まで徒歩
 で帰れる距離だしね」

カッちゃんのお店の前に
置かれたスタンド黒板に
書かれた文字はクリスマス
は、もちろんのこと

-HAPPY WEDDING-の文字。