白緑蝶"vacances【続2】

「ヒワに、ソラ
 
 君達に嫌な思いをさせて
 ごめん
 
 ほんと、タマラのせいで
 ・・・」

ため息をついたテオさんは
とっても困った顔をしている。

「テオさん、謝らないで
 
 私、怒ってないし
 
 全然、気にしてないから」

「ひわ・・・」

私は、ソラを見つめて言う。
 
「だって挨拶のキスでしょう?

 挨拶のキスなら見慣れてる」

挨拶のキスならば

許せるよ・・・

キスぐらいなら・・・