白緑蝶"vacances【続2】

私は、黙ったままゆっくりと
扉を叩いた。

トン・・・

トントン・・・

トントン・・・(トン)

開かれる扉を押さえる貴方の
愛しい腕が見えた。

私は、キャリーバックを置いた
まま貴方の肩に両腕を回して
ぎゅっと抱きつくの。

「ソラ、ごめん」

「わかったの?」

優しく問いかける貴方の声に
私は、コクンとだけ頷いた。

私を抱きしめる、ソラの両腕。

「何でも

 俺には言って」

寂し気な貴方の声に、私は
心から反省するのだった。

「うん、頼りにしてる」

帰って来た荷物はそのままに
居間のソファーに、三人。

ドキドキ

ドキドキ・・・

検査薬は、プラス=陽性

「やったぁ」

私は、三年数ヶ月ぶりに
妊婦さんになる。