翌日・・・

ここは、ロサンゼルス空港。

テオさんと別れの時。

私達は気づいてる、きっと
テオさんとは今後、何年も
会えないだろうことを。

何ともいえない空虚、寂しさ
がみんなの胸を締め付ける。

笑って別れなくちゃ・・・

「じゃあな、テオ」

「じゃあ・・・」

テオさんは別れを言う真澄の
ことを呼び止めた。

「マスミ、彼女、まだ
 ご機嫌斜めなのかい?」

ヤマトの傍に立つ百枝は真澄
と目が合うと、サッと視線を
逸した。

「ああ、まあな
 
 ほんと、女つーの
 
 俺には理解できない」

「アハハハハ
 確かに複雑だからね」

テオさんの笑い声に釣られて
ソラが二人の会話に加わる。

「何、言ってんだよ

 男も女も、単純な生き物
 成るように成る」

「ソラ、君が言うな」

「ソラ、おまえが言うな」

重なり合う、テオさんと
真澄の声。