白緑蝶"vacances【続2】

キッと、ソラを睨みつける私の
肩をポンポンと叩くのは百枝。

「まあまあ、ヒワ
 ここではなんだから
 戻って話しましょう

 ソラさんも、ねっ?」

私の事をなだめる、百枝。

「そうだよ
 
 きっと、何かの間違いだよ
 
 そうだ、ソラ

 通りすがりの女性に挨拶され
 たんじゃないの?
 
 きっと、そう・・・」

「されてない」

きっぱり、答えるソラに呆れて
湊さんは言う。

「ソラ、おまえな
 
 ここは、されたことに
 しとけよ

 全く」

「嘘は嫌いだ

 知らないものは知らない」