白緑蝶"vacances【続2】

ということは、いったい誰が?

ソラの唇に触れた・・・

「ソラ、聞くけど
 あなた、誰とキスしたの?」

私はズバリ、ソラにそう聞いて
いた。

私の問いかけに、みんなは凍り
ついている。

「誰って?

 ひわ
 おまえとしかしてない」

「でもそれ、私の色じゃない」

「じゃないって言われても
 
 俺、知らない」

悪びれず首を傾げてみせるソラ
に何だか苛立つ私の胸。

「知らないで済まされ
 ないんだからね

 私と離れてここに来るまで
 の間に思い当たることが
 あるでしょ?」

「ねえよ」

面倒くせえなって顔をして髪を
かき上げる、ソラ。

何、その態度、ムカムカする。