白緑蝶"vacances【続2】

「通常は、公共のものだけど 
 実際は住人以外の人は
 なかなかねえ・・・

 僕も知人に使用していいと
 言われているけど彼の留守
 に入った事は一度も無いよ

 僕はサーフィン以外しないし
 泳ぐならプールでじゅうぶん
 さ」

今、プールって言わなかった?

「プールって

 どこにあるの?」

「言ってなかったっけ?」

「えーーーー」

テオさんの別荘には、もちろん
プールが付いていた。

私達は今、青い海を眺めてる。

どこまでも、青い青い海・・・

その頃、テオさんの別荘では。

リビングでお酒を飲み話してる
彼等の姿をこっそりと見つめる
視線がある。

「Where are you? 
 
 ・・・
 
 どこなの?」

その場を離れ歩いて行く足取り
は、ある部屋の前で止まりドア
を開いた。