白緑蝶"vacances【続2】

貴方は、もう何も言わない。

ただ黙ったまま、私をじーっと
見つめてる。

その熱い視線・・・私を誘う。

私に語る・・・早く。

あ~、頭がクラクラするぅ。

貴方の視線に耐え切れず、私は
ため息をつく。

「フゥー」

貴方は私のため息を聞いて片眉
を上げてみせた。

あなたの眼差し・・・

できないと思ってる疑いの目?

早くしろって思ってる苛立ちの
目?

痛いほどに貴方の視線を浴びて
私はドレスのファスナーの留め
具に手を掛けた。

ゆっくりと下ろそうとしたその
手を私は止めた。

「ムリ

 そんなに見つめられたら
 できない・・・

 手伝ってよ」

仕方ないな~って感じで貴方は
立ち上がると私の元に来て何も
言わずに立つ。