白緑蝶"vacances【続2】

「他の男が自分の女に
 贈った物を、丁寧に扱う
 男がどこにいる?」

ソラの中に潜む、冷血なソラ

その冷めた口調、鋭い眼光

物憂げで気怠い表情

見つめる私の胸はゾクゾクする

「ごめん・・・」

「うるせえよ

 どうせ、おまえの肌を
 傷つけるだけなら
 
 壊しちまえよ!」

ソラはアクセサリーを持つ手
をギュッと強く握り締めた。

私の言い方が悪かった事
私は気づいて反省してる。

それなのに、イジワル・・・

そう思ったら腹が立ってきた。

「こわせば

 壊せばいいんじゃない
 
 それでソラの気が済むなら
 どうぞ、どうぞ・・・
 
 だけど、その代わり
 カツキさんには
 ソラが謝って弁償しなよ」

「弁償?」