白緑蝶"vacances【続2】

貴方の冷めた声は私の胸を貫く

「ち、がう・・・」

振り返ろうとした私の顎先に
触れる逞しい腕、私の左肩を
ぐっと握りしめるその手首には
赤紫色のスカーフが長くたれる

そう、貴方は私を後ろから抱き
しめて耳元に囁くの。

「させるかよ」

ドキドキ、苦しい胸・・・

真澄と繋ぐ手が放れ、私は振り
返りソラの肩に両腕を回した。

流れる涙・・・

「ソラ、ソラ?」

「うん?」

「ごめんね、さっき・・・
 
 貴方のこと、許せても
 彼女の事は許せなかった
 
 彼女が傷つけばいい
 そう想ったら、私
 あんな行動に・・・」

「ああ、知ってる
 
 ひわ、おまえはもう
 何も言わなくていい」

「ソラ・・・
 
 私はやっぱり
 貴方とは別れられない

 別れたくないの
 
 だから、私は全てを忘れる」