白緑蝶"vacances【続2】

『ソラを、私に返して

 私のソラを・・・』

「ううん、違う

 私、知ってるよ
  
 独り占めはできないの
  
 しちゃいけないの」

貴方を独占しちゃいけない。

「ヒワ?」

「知っていても、たまにね
 
 ものすご~く
 寂しくなるんだ

 こんな、私の顔
 ソラには見せたくない」

ぽろりと涙が溢れ落ちた。

どんなに近づいても、愛する人
をずっと遠くに感じる時がある

それは私達だけの関係に限った
事ではないけれど、不安に思う
日は遥かに多い。

「そっか、わかった
 一緒に帰ろう

 ソラには後で連絡入れるぞ
 いいな?」

「うん」

真澄と手を繋いで私は履き慣れ
ない靴を履いてゆっくりと歩く