「わー」

ほんと、息を飲んで

ぽかーんだよ。

「すごい・・・」

としか、言葉にならない。

「ヤマト
 おにいちゃん
 
 あっち、いってみよう」

廊下を走る、ゆら。
 
「こらっ、ゆら
 走っちゃダメだ」

ソラの声も、はしゃぐゆらには
届かない。

「ほんと
 豪華につきるわね」

百枝は掘り込み天井に飾られた
ゴージャスなシャンデリアを
見つめてる。

「テオ、ここって
 別荘なんだろう?」

真澄も驚いてる。

「そうだよ

 あんまり物を置くのは好き
 じゃなくて、必要最小限な
 ものだけさ」

これが、必要最小限?

何の何の見るからに十分
なんですけど・・・