私の手に香月さんの手が触れた

その手はとても冷たくて彼の悲
しい心を感じとる事ができた。

私と、同じ気持ち・・・

「ではホームパーティーの準備
 に間に合う頃には戻ってきま
 しょうか?」

「ホームパーティーって
 あのお話、今日だったん
 ですか?」

「はい、今夜ですよ

 何でも義父が知人に、彼等の
 ソレイロリアの事を話した所
 
 ソラさんの事を知っている人
 はもちろん、アーティストの
 方々までもが是非、御本人に
 お会いしたいと

 今夜のパーティーはとても
 華やかなものになりますよ」

「でも、ソラは出ないって
 ・・・」

「出ないわけにはいかない
 でしょう、ここまで話が
 大きくなってしまった以上
 タマラの・・・

 すみません」

「いえっ
 
 気にしないでください
 気にされると余計に嫌です」