白緑蝶"vacances【続2】

「私、出かけてきます
 
 今は一人になりたいの

 ゆらのこと、お願いします
 
 お昼ご飯、何か食べさせて
 あげてください」

私は他人行儀に、そう言った。

「ああ、だけど、ひわ
 出かけるっておまえ
 ここは、アメリカ・・・」

ソラは心配そうに、この私を
見つめる。

「知ってるよ

 そんな顔しないで
 
 遠くには行かないわ
 
 海が見たいだけだから・・」

「そうか、わかった

 連絡が取れるように
 携帯持っていけよ」

「うん」

私は砂浜に座り込み、一人きり
ボーッとマリブビーチの青い海
を眺めていた。

一人きりになれる場所に行き
たい。

そうは思っても知らない国・・

結局、別荘から丸見えのビーチ
でブラブラするのがやっとで

一時間も海を眺めていれば
だんだん熱さに耐えられなく
なって、することもなくなり
帰りたいなぁって思う・・・

だけど、帰りたくない。

喧嘩、したくない・・・