白緑蝶"vacances【続2】

「でも、最近はそうも言って
 られない

 ひわが泳げないから、二人
 を炎天下で見張ってなきゃ
 ならない」

ソラはため息をついてみせた。

「へえー
 ヒワって泳げないの?

 じゃあ、浮き輪が手放せ
 ないね

 ソラ、子守も大変だぁ」

そう言って、テオさんは私を
見てクスクスと笑ってる。

「泳げるよ
 ほんの少しだけど・・・」

「あれは泳げるとは言えない
 
 クロールなんて溺れてる
 みたいじゃん」

「もう、うるさいなぁ」

そんなこんなで荷物を持って
テオさんの別荘、邸宅の中へ
招かれると、それはそれは
すごい。

もちろん外観を見つめながら
アングリと口を開けていたの
は言うまでもありませんが
室内がこれまたゴージャス。