白緑蝶"vacances【続2】

「ヒワ、そんなことないよ」

「ごめん、モモ、みんな

 今は一人にしてほしい」

貴方の裏切りに、私はもう
呆れて物も言えない。

それから、いったい何時間が
過ぎただろう?

私は煩わしく嫌な事から逃げる
ように瞳を閉じ、ずっと眠りの
世界にいた。

瞳を閉じて、全てをなかった事
にするの。

無理なのに・・・

真実は重すぎる。

「ママ、おなか、すいた?
 
 ジュースほしい
 
 おそと、でてもいい?」

可愛い顔で娘はそう言う。

私、何やってるんだろう?

こんな小さな子を窮屈な部屋
の中に閉じ込めて我慢させて
・・・

パジャマから洋服に着替えた
ゆらは、ドアを開き走って行
く。

「おそとだぁ

 わ~い」

「ゆら、走っちゃだめだ
 危ないぞ」

「ソラさん

 ゆらちゃんの事は
 私に任せて

 ほらっ、どうぞ」

「モモちゃん、ごめん
 ありがとう」

閉まるドア・・・

「ひわ?」