『関係した・・・』

この言葉が、私の心だけでなく
テオさんの心にもナイフとなり
突き刺さる。

関係したって・・・何?

「ねえ、ソラ

 はっきり、タマラさんと
 セックスしたって言えば?
 
 覚えてないけど、弾みで
 やっちゃったみたいだって
 
 関係しただなんて紛らわしい
 言葉使わないで・・・」

関係・・・

それは、紛らわしい言葉なんか
じゃない。

「関係・・・

 それはまるで、二人は
 関わり合って繋がり合って
 影響し合って

 愛し合ってるみたい・・・」

「ひわ?」

『隣には彼女、タマラが眠って
 居て』

『起きて待ってる

 早く帰って来てね』

「ソラ

 私、待ってるって
 言ったのに
 
 どうして帰って来て
 くれなかったの?

 ひどい、よ・・・」