ずるり、と全身の力が抜けた気がした。 肺が痛い。 頭が重い。 自分のことが分からない自分なら、このままどこかに溶けて消えてしまえばいいのに。 「悠・・・・・・・・・」 悠のマンション。 私は、悠の部屋の前に、うずくまった。 意識が遠のいていく。 視界が真っ暗になった。