「悠、・・・・・なんで、なん、で・・・・・・」 だめだ、わたし。 私は、見ず知らずの男に、体を許す女だったか。 だけど、頭でそう思いながら、体は受け入れてるんだ。 「志津、イヤ?」 悠が私を覗き込む。 心臓が鷲掴みされた気分だ。 「嫌・・・・・・・、だけど!」 「体が覚えてるんだよ、俺を」 悠が私の髪を手に取る。 真っ白な指に、黒い髪が絡まった。