「ゆ、う・・・・・・・・」 私は自分の体を見た。 腕や脇腹に、痣みたいな、そんな赤黒いものができていた。 「あれ、・・・・なんで、痣・・・・が?」 頭で、必死に考えた。 こんな所、ぶつけたっけ。 だめだ、分からない。 「志津・・・・・・・」 そんな私を見て、悠は哀しげに笑った。 「ゆっくり、思い出そう・・・・・・・・・」 悠の綺麗な唇が、私の唇に重ねられる。 自分でも驚くくらい、無抵抗だった。