「はやく帰りたかったのに」
これがあたしの本心
「愛結はああゆう子だから」
「どうせすぐ別れるさ」
「小百合ひどい(笑)」
ちかと小百合とあたしで
ゆっくり
歩き出した
「ついたあ!」
「愛結たちまだきてないね」
_____________
「もうめっちゃまったよ」
小百合がいらいらし始めた
「心愛みてこようか?」
「ちかもいくよ!」
「小百合もいく」
そしてあたしたちは
一番近道の
学校のグランドを
横切って
玄関前の
大階段をのぼった
そこで
男の先輩が
キャッチボールを
していた
「あっ愛結たちいた」
小百合が指さした方向を
みたとき
キャッチボールをしていた
先輩の顔が
目に入った
時間が止まった気がした