お嬢様は夜、一人で眠る事が出来ないらしい。 それは彼女本人から最初に聞いた事。 それを聞かされた頃にはもう既に俺は彼女の専属執事になっていた。 だから、それを聞かされた夜から毎晩彼女が眠るまで俺が側にいる。 それはもう日常的業務になる程。 「それじゃぁ、もう寝るね。」 「はい。おやすみなさいませ。」 俺が昔を振り返っていたら、もう寝ると告げた彼女。 多分5分としない内に安らかな寝息が聞こえてくるだろう。 「すー。すー。」 ほら。