「おはよ。珍しいな。吉井が沈んでるの。」


「はよ~…。まあ…。例の彼女です…。」


楠井は、あまり興味なさそうだ。


「ふぅん?喧嘩?大変だな。」


楠井は、適当に言って席についた。


こういう時は、もっと構うべきだろ!?


俺は、顔を伏せていた。

楠井の野郎…。


自分はラブラブだからって…。


「…で。聞いてやるよ。」


え…。


俺は、顔を上げた。


「なんだよ。聞いてやるっつてんだよ。いつものように言えよ。」


楠井は、めんどくさそうに言って俺の頭を軽く叩いた。


ああ…。


これは、幼なじみもベタ惚れになるわけだ…。


楠井の奴め。


だけど、ここは甘えさせてもらう。


「楠井~。実は俺…嘘ついてたんだよ~。」


「…あ?何を?」


「実は―…。」


俺は、洗いざらい話すことにした。