「なになに～？？また、幼なじみのことかぁ？？暗いよ～？？」


いつものように俺は藤をからかう。


「…別に…。」


最近、藤はずっと片思いだった幼なじみと念願叶って付き合い始めたらしい。


だけど、何やらいつもしかめっつら。


前に聞いた話では、その幼なじみはすっげぇ照れ屋らしくキス一つするのも大変らしい。


まあ、それが可愛いらしいんだけど。


どっちにしても、ラブラブなんだろ!？


「まあまあ、また俺の恋バナ聞く？？」


俺は、藤にいつものセリフを言う。


「はっ。いらねぇよ。」

お前、可愛くねぇよ。


「藤!!お前、可愛いくないよ!!彼女に捨てられるぞ!!」


俺がそう言ったら藤は、「やべぇ…」とか言って本気で悩み出した。


あ～あ…要するにベタ惚れですか…。