それでも
「りょーかい」
とか言いながら、前に出て行くあたり
真くんはこの問題の難しさに気づいてないみたい
私でもわかんないんだよ。
授業ちゃんと聞いてるけど…
そんなこと考えながら、黒板を見た
黒板では、
カツカツカツっ
って軽快なチョークの音がなってて、
「どう?」
って、解き終わったみたいに真くんは山ちゃんに言った
「これは、解けないと思ったんだがな。」
残念そうに山ちゃんが言い
「じゃ正解?」
と聞く真くんに
「正解だ」
と返し
「でしょ?」
って言って私にピースを作り、真くんは席に戻ってきた。
嘘…でしょ。