Dead line−死線−


 女は外を徘徊していた…

細心の注意を払いながら徘徊していく

携帯のバイブが振動する

上司からのメールだった

題名、本文共に未記入で添付ファイルが添付してあった

一枚の男の写真だった

こいつが次のターゲットだった

住宅の位置も行動パターンも把握している

ちょうど男が家に帰ってくる時間帯だった

女は家の前で待ち伏せていた…

足音が聞こえてくる…

目標の男だ

女は一本の線を描き出した。それは真っ黒な一本の線だった…

女はその線を、なんと剣のように手に持った

そしてその男に近づく──

その距離約10メートルぐらいだろうか

どんどんと距離は縮んでいく──

8…6……4………2…………0…

すれ違い様に女は黒い剣で男を斬った…

だが男の体は斬れなかった

それからすぐに男が悶絶し始める──

「うっ…かはぁっ!」

ついには吐血

そして男は倒れて…

動かなくなった──

男の体に外傷は一切ついていなかった

女の左手にあった黒い剣はすでに消えていた…

女は仕事を終えた…

女はまたどこかへ歩いて行った──