Dead line−死線−


 優香は一人家に帰っていた…

待ってくれている楓のことを考えるといつの間にか小走りぎみになっている自分がいた

『どんだけ楓に早く会いたいんだよ。私は。』

頭の中で楓バカな自分に少し呆れた

そんなことを思いつつも小走りなのにはかわりはなかった

15分くらい歩いただろうか…

気がつくと家の前だった

いつもなら20分かかるはずなのに

5分も早く着いていた

相当自分が急いでいたのがわかる

家のなかに入ると母親が…

「楓君待たせてるんでしょ?これもって早く行ってきなさい。」

と言って私の着替えを渡してくれた…

「ありがと…」

優香は申し訳なさそうにお礼を言った

するとすぐに母が

「早くいきな。あと楽しんでおいで!」

と…

その母の言葉に優香は母の寛大さを改めて知った…

そして優香は玄関のドアを開けて外へと出ていった…

気づくともう足は小走りになっていた