散々話しまくった梨苑と博士(主に梨苑)が、少し落ち着いたとき−− 「じゃあ、久しぶりに診察するかな」 博士はそう切り出した。 「・・・うん」 今梨苑たちがいる白い扉の部屋は、 真ん中に手術台みたいなアイロン台みたいなテーブルがあり、 その他いくつかのテーブルには、試験管や、フラスコや、はたまたドリルや金属片がある。 ガラス張りの戸棚には沢山の薬品が入ってあって、その奥には収納スペースが多々ある。 20畳程のこの部屋は簡単に言うと、学校の理科室と技術室を合わせて・・・怪しくした感じだ。