専務だってそう言っていたのに…。
すると、志帆さんはクスッと笑った。
「本当の美月さんを、見せてあげましょうか?」
「本当のあたし?」
「ええ。今は他にお客様もいないし、ちょっとだけ変身しません?」
言葉の意味からして、何かをされるには間違いなさそうだけど…。
ビクビクしているあたしに、専務は楽しそうな口調で言ったのだった。
「やってもらえよ美月。志帆さんは、ヘアメイクアップアーティストでもあるから」
「ヘ、ヘアメイクアップアーティスト!?」
ニッコリと笑う志帆さんに、あたしは絶句する。
「キレイにしますから。お堅い感じに見える今が、もったいないですよ」
そう言われて半ば強引に、裏の部屋へと連れて行かれたのだった。

