美夜は神社の前で立ち止まり、撫でるように柱に触れた。


――もしも神様がいるのなら、何処か遠くへ・・・暖かいところへ連れていってください・・・・




心の中で願った。



『ははっ・・・・何やってんだろ私。ガラにもないことを・・・』



そう言って神社に背を向けようとした瞬間――


『えっ!!なにこれ!!!』



神社が―――いや・・・私のまわりがフワッと光に包まれた。