黒王子と私



「もしもしなのかー
もしかして見とれちゃった?」


昨日のセクハラヤロー…


はっはっははは…まっさかねー

他人の空似だよ!!絶対っ!!


「なーのーか――」


「あっごめん!!
ねぇ夏紀ちゃん。こっちの黒髪の人の名前って何て言うの?」


「あっなのか。もしかして黒王子派??私は白王子派なんだけどねー」


夏紀ちゃん質問の答えになってない…

でもわかった!!あんなセクハラヤローが王子とか言われるワケないよね。うん!間違いない


「あっごめん。質問の答えになってないよね。こっちの黒髪の人の名前は雷斗くん。でっ違うほーが…」


「ストップ!!
もう一回さっきのセリフお願い。」


落ち着け。落ち着け自分。多分私の耳が可笑しいんだ。


「………違うほーが…」


「もうちょっと前。」


「………黒髪の人は雷斗くん」


雷斗―――――――っ!!

いや…諦めるな!!望みはある!!


「夏紀ちゃん!!フルネームでそいつの名前。」


「どうしたの?そんなに焦って…黒川雷斗くんだけど……それがどう…」

黒川雷斗。うそ……


「俺の名前は黒川雷斗だ。」


うそだと言って……