天神学園高等部の奇怪な面々23

「でも」

遊里が机に突っ伏す。

「かおるちゃん、何でこのおとぎ話が好きなの?もっと他にもメルヘンチックなのがいっぱいあるじゃん」

「んとね…それはねぇ…」

珍しく頬を染めるかおる。

「この『狼と花売り少女』っておとぎ話と、とーがと私の出会いが、そっくりだからなんだよぉ」