「ありゃあ、そうなのかぁ」

遊里の空気読めないぶりなら構わず押しかけていきそうなものだが、流石にワンコ君とかおるのイチャコラタイムを邪魔するほど野暮ではないらしい。

一応女子、恋愛関連には敏感なのだ。

「んじゃ私、誰とご飯食べようかなぁ…」

ルーイ辺りが飛んできそうなものだが、どうやらルーイは現在、校内を美少女求婚行脚中。

教室には不在である。

キョロキョロと教室を見回す遊里。

彼女は。

「「あ」」

鷹雅と目が合った。