「じゃあ、何で撮影してたの?」

キョトンとする遊里。

「うぐ…」

静寂、言葉に詰まる。

データ取りがバレてしまっては、今後の研究に支障を来たす。

が。

「あーわかったぁ」

遊里は勝手に真実に辿り着いた顔をする。

「あんまりにも可愛い転校生が来たから、噂を聞きつけてこっそり写真撮りに来たんだぁ?もうっ、言ってくれれば授業中じゃなくても普通の休憩時間に撮影させてあげたのにぃ!でも変な角度とかからの撮影は駄目だよ?必殺遊里踵落とし入れちゃうよ?私の踵落としは凄いんだよぉ?こないだポッキーへし折っちゃったんだから!」

ポッキーはお前じゃなくても折れる。