「んもぅ、どこに行っちゃったんだろっ!」

今までとは違い、お腹が大きくなってきた事で動きづらい。

それでも完璧超人に任された(というか押し付けられた)責任から、いなくなってしまった遊里を探すこはく。

変わった生徒は数多いが、こんなに手間のかかるのは久し振りだ。

奇怪な面々にかなり慣れてきたこはくをも手こずらせるとは。

もう朝のホームルームが始まる時間だが、仕方ない。

「遊里さぁあぁあんっ!」

大きな声で呼びかけるこはく。