「私は花織 かおるっていうの。みんなは『お花っ子』って呼んでるよぉ」

「かおるちゃんかぁ」

そこかしこでテロリストのように騒ぎを起こす遊里も、お花っ子のような大人しいタイプの少女の前では比較的穏やかだ。

「何してたの、かおるちゃん」

「お花に水やってたの。そろそろ暑くなるからぁ」

水道から直接引っ張ってきたホースで、たっぷりと水を撒くかおる。

「私にもやらせて」

かおるからホースを受け取る遊里。

だが、元々大雑把な性格のようで、水やりも少々雑。

その結果。