天神学園高等部の奇怪な面々23

もうやだ何言ってんの、この仮病幽霊。

最早公然と浮気宣言しすぎて清々しい。

ここまで堂々と二股三股四股五股とやってのけると、軽蔑さえ出来なくなる。

「さぁ待たせたね、遊里ちゃん!じゃあ早速愛のユートピアへ!」

一人芝居を終えてルーイが手を差し伸べると。

「あ、もしもし?かおるちゃん?今どこいるのぉ?」

ルーイの長台詞に飽きたのか、遊里はスマホを取り出して校内のどこかにいるであろうお花っ子と電話していた。

相変わらず自由な人だ。