天神学園高等部の奇怪な面々23

それだけボロクソに言われたというのに。

「違う、違うんだ遊里ちゃん!」

緩々と首を振るルーイ。

どこか芝居がかった動きは相変わらずだ。

「確かに君だけを愛せない僕は罪深き恋の咎人…だけど、嗚呼だけど!これは僕が生まれ持ってきた前世の呪縛!」

前世のせいにしちゃったよ。

「多くの女性を幸せに出来ず、悲しみの果てに彼女達を置いたまま死んでしまった僕は、『百股まで許す』という呪いによってこの体を蝕まれているのだよ!」

超都合のいい呪いだ。