「では、改めて名乗らせていただきますわ。
マリア様に仕えさせていただいている、リリと言いますの。
そちらで寝ているお方はわたくしの主、マリア様ですわ。
これから、お世話になりますわ」
そう言って頭を下げたわたくしを見ているであろう二人。
わたくしはマリア様の為なら幾らだって頭を下げますわ。
「頭を上げろ。
俺はこの屋敷の主、蓮だ」
「蓮様に仕えるモアです」
こうして、わたくし達の奇妙な生活が始まったんですの。
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