「どういう事だ。 お前ら知り合いじゃねえのかよ」 こやつもわしの知り合いか? 漆黒の髪に紅色の瞳を持った男。 全てが綺麗に整っている男だ。 「マリア様は、何も覚えていないんですね」 「.....マリアとは誰の事じゃ?」 わしがそう言った途端に驚愕の表情を浮かべる奴ら達。 わしはそんなに変な事を言ったかのう? 「蓮様、この少女......」 メイドらしき女が口を開いた途端に、わしの目の前にいた少女がバッと顔を上げた。