バスがおおきなブレーキ音を出して止まると、目の前に大きなお城のような建物が広がった

「わ~~~!すごい!ここに泊まるの?」

興奮した様子で美和は志乃に抱きつく

「・・・うん・・・なんかごめんね・・・へんな条件出されちゃって・・・」

志乃は申し訳なさそうに切り出す


「ぜ~んぜ~ん!めっちゃうれしい!!私たちみたいな高校生!ってもう高校生じゃないか!こんな所泊まれないよ~普通!」


「そういってくれると・・・」


「逆に志乃ぱぱ!ありがとう~!って感じだよ」


「良かった」

志乃はほっとしたようすで、微笑んだ


「志乃!一週間だけだけど、私たちとってもすてきな思いで作ろうね!」


「うん!」