美和が一人で滑っている間、自分なりの練習をする
どんなに、がんばっても美和のように滑ることはできず、バランスを保つのがやっとだった
少し落ち込んだ様子で座り込む志乃
そんな時、ザッ!というおおきな雪音と共に、大きな怒鳴り声が響く
「こんな所に座りこんでんなよ!」
驚く志乃は何があったか把握できなかった
目の前を見ると、うずくまり、足首を押さえ痛みを我慢する草太だった
「ってえ~~!」
志乃は状況を理解できなかった
ただ、自分がここにいることで、痛い思いをしている人がいるということはすぐに理解できた
「あっあのっ!すいません」
ゴーグルをはずし、志乃をにらみつける草太
「っんで!こんな所にいんだよ!」
「ごめんなさい」
志乃はあまりの怖さに、立ち上がることができないでいる
「ってえ~~~~、まじで・・・」
草太は雪のかぶった、ウェアを振り払うと、立ち上がった
その瞬間、手を握り、ひっぱる草太
志乃は、一瞬とまどっていた、自分に何が起きたのか?そして何よりも聡以外の人間に手をにぎられる事がはじめてだった
「あっあの・・・」
草太は志乃をひっぱり、移動させると乱暴に手を離す
「だから!そこにいつまでもいんなっ!って!あぶね~よ」
「はっはい・・・」
その瞬間草太と志乃の目は初めて合った
そして志乃はこの時、何故かこの人は自分と同じような目をしている
そう思った
草太も同じ気持ちを感じていた
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・気をつけろよ」
今までとは、違う優しい口調でそうつぶやくと、草太はそのまま滑り去った
「あのっ足・・・」
心配する志乃の声はもう届くことはなかった
どんなに、がんばっても美和のように滑ることはできず、バランスを保つのがやっとだった
少し落ち込んだ様子で座り込む志乃
そんな時、ザッ!というおおきな雪音と共に、大きな怒鳴り声が響く
「こんな所に座りこんでんなよ!」
驚く志乃は何があったか把握できなかった
目の前を見ると、うずくまり、足首を押さえ痛みを我慢する草太だった
「ってえ~~!」
志乃は状況を理解できなかった
ただ、自分がここにいることで、痛い思いをしている人がいるということはすぐに理解できた
「あっあのっ!すいません」
ゴーグルをはずし、志乃をにらみつける草太
「っんで!こんな所にいんだよ!」
「ごめんなさい」
志乃はあまりの怖さに、立ち上がることができないでいる
「ってえ~~~~、まじで・・・」
草太は雪のかぶった、ウェアを振り払うと、立ち上がった
その瞬間、手を握り、ひっぱる草太
志乃は、一瞬とまどっていた、自分に何が起きたのか?そして何よりも聡以外の人間に手をにぎられる事がはじめてだった
「あっあの・・・」
草太は志乃をひっぱり、移動させると乱暴に手を離す
「だから!そこにいつまでもいんなっ!って!あぶね~よ」
「はっはい・・・」
その瞬間草太と志乃の目は初めて合った
そして志乃はこの時、何故かこの人は自分と同じような目をしている
そう思った
草太も同じ気持ちを感じていた
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・気をつけろよ」
今までとは、違う優しい口調でそうつぶやくと、草太はそのまま滑り去った
「あのっ足・・・」
心配する志乃の声はもう届くことはなかった