そして運動会の打ち上げのとき、 すみれからあの噂を聞いた。 《後藤君に彼女がいる》 …ぇ?? やだ、やだよ!!! 私はしばらく放心状態だった。 落ち着いた私の頭に浮かんだのは、 あの子の笑顔。 やっぱり好きなんじゃん。 彼女いるんだったら、 期待させたりしないでよ… 苦しいよ… その日、 私は家に帰るなり、 自分の部屋に引きこもった。 次の日も朝からずっと真理に慰めてもらった。