その光景を見て、 私は心が ズキッ! っと痛んだ。 その女子は 目がくりっとしていて 髪はショートヘアのとても可愛い子だった。 そして その子の笑顔には 他人を引き付ける不思議な魅力があった。 私はその子が気になって、 あまり応援ができなかった。 そのあとも、 他の競技を見ながら その子と後藤君はずっと一緒に話していた。 でも、 そのときはまだそこまで不安ではなかった。 …あの噂を聞くまでは。