プログラム3番あたりだろうか、
私は勇気を出して後藤君のクラスの応援席に行ってみた。



後藤君は…




いた!!



私がしばらく見つめていると
むこうも気が付いたようで、


『先輩!』
と言って手を降ってきた。




私はびっくりしたが嬉しくて手を降り返した。
そして近くまで行って

『後藤君は…個人種目なにに出るの?』
と聞いてみた。



すると後藤君は
少し茶色で短い髪に似合う
爽やかな笑顔で言った。

『俺は学級対抗リレー出ますよ。…先輩、応援して下さいね?』





ズキューン!!

その一言で私の心は完全に撃ち抜かれた。




ちなみに学級対抗リレーとは
クラスで特に足の早い男女4人で繋ぐリレーのことだ。



『あ…そうなんだ!!
足早いんだね。
もちろん応援してるよ//』




そう言って私は逃げるようにその場を離れた。




だって、
絶対ばれたから。




私が後藤君を好きなこと…