先生の話を聞いているときも、
入場の練習をしているときも、
後藤君のことが気になって仕方がなかった。
そんなこんなで練習は終わって、
私と真理は
陸上部の練習の有無を調べるために、
2階にある部活黒板を見に行った。
そこから後藤君のクラスが見えるので、
いるかな?と思ってクラスの方に体を向けると…
!!
危なっ!!
体を向けたすぐ目の前に
後藤君がいた。
もう少しで…
キスしてしまいそうな距離。
私がおどおどしていると、
『あ、すいません!
…内村さんですか??』
と後藤君から話しかけてきてくれた。
『そ、そう…です。後藤君だよね?』
と私がつっかえながら言う。
『はい、そうです。
よろしくお願いします!』
『こちらこそ!』
真理に聞いたのだが、
私はこのとき顔が真っ赤だったらしい。
後藤君にも気づかれてるかな…?
そんなことを考えていた。

