「ってかさ、」



「ん?」



「愛子に聞いたんだけど、お前、未だに繭ちゃんに避けられてるってマジ?」



「あー…」



再再再提出の反省文にもそろそろ飽きてきたのだろう。書きかけの原稿用紙の上にポンッとシャーペンを放り投げた恭一は、パイプ椅子にもたれ掛かりながら、んー…っと伸びをした。



「それは……はい。」



「マジかよ…。」



信じらんね…と言わんばかりの恭一を横目にポリポリと頬を掻いた俺は、ははっ…と苦笑いを浮かべた。